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「オルカン買ってるけど…え?為替?」と思ったあなたへ
2024年から始まった新NISA。
世の中の波に乗って「オルカン」や「S&P500」などの人気商品に投資を始めた人が一気に増えたように思います。
もちろんワタシ自身もそのひとり。
・アメリカの代表企業500社に投資できる「S&P500」
しっかり両方に投資しています。
王道だし、手数料も安いし、長期的に見ても期待値はプラスだし、オススメしている方も他にもたくさんいるし…
「とりあえずこれで間違いないでしょ!」って思ってました。
でも、投資をはじめてしばらく経って気づいたことがあります。
最初は「日本円で買ってるし、為替は関係ないでしょ?」と思ってたんですが、実はこれ、大間違いだったんです。
見た目は日本円でも、実際は「ドル建て資産」
オルカンやS&P500に投資するとき、私たちは日本円で注文していますよね。
でもその裏側では、証券会社が円をドルに換えて、海外の株式や投資信託(オルカンやS&P500)を買ってくれているんです。
つまり、実際に保有しているのはドル建ての資産。
したがって、持っている米国株(オルカンやS&P500)の価値は2つの要素で決まります。
実際、ワタシがまとまった金額をS&P500に一括投資したのは2025年2月。
その後、4月の暴落からなかなか回復せず、世の中では「やっと戻ってきた!」なんて喜びの声が聞こえてきてもワタシの資産はマイナスのまま。
それ、まさに「為替」にも原因がありました。
株価が上がってるのに、円換算で損してる…?
ここでちょっとしたシミュレーションをしてみましょう。
◾ ケース1:1ドル = 160円のときに購入
購入時:100ドル分のオルカンを買う → 16,000円
その後、株価は変わらず → 100ドルのまま
売却時に為替が「1ドル = 147円」になっていたら…
→ 100ドル × 147円 = 14,700円
→ → 為替の影響だけで −1,300円の損 になる!
◾ ケース2:1ドル = 147円で購入 → 円安になった場合
-
100ドル × 147円 = 14,700円で購入
-
売却時に1ドル = 160円になっていたら…
→ 100ドル × 160円 = 16,000円
→ → 為替の影響で +1,300円の得!
結論:円安=得する? 円高=損する?
オルカンやS&P500のような海外資産に投資している人にとっては、ざっくり言うとこうなります:
状況 | 為替での影響 |
---|---|
円安(ドル高) | プラスに働くことが多い ✅ |
円高(ドル安) | マイナスになりやすい ⚠️ |
株価は戻ったのに、ワタシの資産はマイナス…その理由は「為替」だった
2025年2月、ワタシは新NISAの成長投資枠を使って、S&P500にまとまった金額を一括投資しました。
年初一括投資の成績は積立投資よりも良いことも多く、「長期で見たらいつでも買い時でしょ」と思ったからです。
ところがその後、まさかのトランプショックで株価が一気に下落。
いわゆる「暴落」と言われるような動きになり、投資直後から含み損が続く展開に💔
長期目線で見れば我慢の時期、と自分に言い聞かせながらホールドしているうちに、少しずつ株価は回復。
6月頃には、SNSや投資系メディアでも「オルカン爆益!」「S&P500ついに復活!」といった声が増えてきました。
でも──
ワタシの資産は、まだマイナスのままだったんです。
「え?株価戻ってきてるのに、なんで私だけ…?」
そう思って改めて確認したところ、原因は為替にありました。
ワタシが投資したときの為替レートは、1ドル=155円台。
それが時間とともに147円台まで円高が進んでいたことで、株価はプラスでも、円換算ではずっとマイナスだったのです。
📉 為替の変動だけで、数%〜10%近く評価額が変わることもある
このとき初めて、為替リスクのリアルな重さを体感しました。
そしてようやく最近、S&P500の株価がさらに上昇し、ワタシの評価額もやっとプラスに。
でもそれは、株価の上昇のチカラが強かったから。
今の為替レート(147円台)のまま、株価のジグザグが繰り返される可能性を考えると、今後しばらくは含み益が出たり、含み損になったり、という時期を覚悟する必要がありますね。
為替リスクとどう付き合えばいい?
「株価は上がってるのに、なんでまだマイナス…?」
そんなモヤモヤを減らすために、初心者が意識しておきたいポイントはこの3つです。
① 積立投資で「為替の平均化」を狙う
ドルコスト平均法は、価格の上下に関係なく毎月同じ金額を買い続ける投資法。
実はこれ、為替リスクの平準化にも効果があります。
・円が安いときには少なめに買い
・円が高いときには多めに買う
どんな時も淡々と定額で買い続ける結果として、長い目で見れば「平均的な為替レートで購入できている」状態になります。
② 長期保有で「株価の成長が為替を上回る」ことに期待
短期では為替が大きく動くことがありますが、
10年・20年と長期で見れば、企業の成長=株価の上昇が為替の影響を打ち消してくれる可能性が高くなります。
特にS&P500やオルカンのような「世界経済の成長に乗る」商品は、時間を味方にできれば、為替の波にも飲まれにくくなるのが特徴です。
③ 円に戻すタイミングは「焦らず、分けて」が安心
将来、資産を取り崩すときは「一括で円に戻す」のではなく、数回に分けて少しずつ取り崩していくという方法も検討の価値ありです。
一括だと「その時の為替」が損益に直結しますが、分散すれば「為替も平均化」され、リスクを抑えやすくなります。
まとめ:円で見た「本当の損益」を意識しよう
オルカンやS&P500に投資すること自体は、すごく良い選択だと思っています。
もちろんワタシも、これからも積立を続けていくつもりです。
ただし、為替の存在を忘れてしまうと「あれ?」と感じる時が来るかもしれません。
自分の投資がどんな投資で、為替リスクがあるのかどうか、そして為替リスクへの理解を深めておくと、投資への判断力もグッと上がります。
日本で暮らし、日本円でお金を使う私たちにとって大切なのは、
という視点。
為替の動きを気にしすぎても、やること自体は変わりません。
だからこそ、日々の積み立ては淡々と続けていく。
その上で、「なぜ増えない?」「評価額が落ちてる?」と感じたときには、為替の影響かも? と冷静に振り返ることが出来る目も大切です。
これからも一緒に、納得感のある投資を続けていきましょうね📈✨
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