オルカン vs S&P500、結局「自分にはどっちがいい?」を徹底検証

オルカンvs S&P500、自分にはどっちがいい?を徹底検証! Uncategorized
「オルカンとS&P500、どっちに積立すればいい?」

どっち?の吹き出し新NISAの開始で投資を始めた時に、まず思うのがコレ。

私はより分散が効いてそうな「オルカン」からスタートしましたが、以前の記事とは異なる視点で改めて両者を比較してみたいと思います。

この記事では、ワタシのような初心者が気になるであろう

👉【自分に合う選び方】
👉【リターンやリスクの違い】
👉【手数料や新NISAとの相性】

をわかりやすく解説しながら、誰にどっちが合うのか、について深掘りしていきます!

結局どっちが【自分に向いている】の?

初心者の方は「大失敗したらどうしよう」という不安があると思います。

結論から言えば、オルカン(全世界株式)もS&P500(米国株式)も、長期の積立投資ではどちらも合理的な選択肢であることが過去のデータからは読み取れます。

でも、だからこそどっちを買ったら良いのか、迷うんですよね。

そこで、投資に対してどんな期待をしてるのか、によっておすすめ度を分けてみました。

こんな人におすすめ オルカン S&P500
世界中に分散して安心したい △(米国集中)
米国の成長に賭けたい
投資の知識は少ないので「王道」で積立したい
暴落のダメージをなるべく抑えたい
高成長を少しリスク取って狙いたい
新興国に期待!もしくはアメリカだけを信じられん!ならオルカン
アメリカ最強!マインドならS&P500

という選び方が初心者にはシンプルでおすすめです。

🌍 大切なお金が減ってしまうことが超心配な方へ

コメントが飛び交うイメージ「あの国が危ない」「この新興国が来てる」—— ニュースやSNSを見ていると、世界の情勢にザワザワと心が揺れること、ありませんか?

株式投資って損をするリスクがあるもの。

今まで頑張って貯めてきたお金、1円でも損すると嫌〜な気持ちになったり、ヒヤヒヤしたりしますよね。

そんなとき、オルカン(全世界株式インデックス)なら、安心感を持って積立を続けやすいと私は感じています。

なぜなら、オルカンは先進国から新興国まで約50カ国以上に広く分散全世界のイラスト

どこか1つの国や地域で大きな事件や経済ショックがあっても、世界どこかで成長してくれれば、その成長の波に乗れるように設計されています。

さらに「この新興国が来てる」という声があったとしても、オルカンを通じてその国にもすでに投資している可能性があります。

💡 私自身の体験から

投資を始めたばかりの頃、正直「どこの国が伸びるのか」「ニュースにどう反応したらいいのか」…わからず不安でいっぱいでした。

だからこそ、ワタシもまずはオルカン一本で積立をスタート

すると、その後待っていたのは

 大統領選挙での波乱
 関税ショックでの株価急落
 戦争による経済不安…

次々に起こる出来事に、「損切りタイミング!」「今回の暴落は過去とは違う!」と、まあ世の中がザワつくザワつく。笑

そんな時でもオルカンをメインにしていたことで

全世界が終わることは流石に無いでしょ。慌てなくて大丈夫!

そう思って落ち着いていられたんです。

その安心感があったからこそ、世間の阿鼻叫喚に右往左往せず、ガチホ(ガチでホールド)し続けることができました。

そして今の私の選択

先述したような色々な出来事を経て、実は私自身、世間の阿鼻叫喚にあまり左右されないタイプであることにも気づきました。

だからこそ、今はS&P500にも少しずつ投資をするように。

私の比率はオルカン:S&P500=7:3

米国の成長力の高さを見て少し大きめにリスクを取ろう!と思った結果ではありますが、

リスクが上がると言われているものはあくまで少なめに。
自分自身がメンタルを崩さずに済む範囲で。

と自分の心地よいバランスを意識しています。

だから、もしあなたが「ニュースや世の中のザワつきで心がざわめいてしまうタイプ」なら、まずはオルカンを軸にして、心が穏やかでいられる投資スタイルを選んでみるのも一つの手だと思います。

正直に言えば、私自身も今のオルカン【7】:S&P500【3】という比率が、

この先ずっと安心していられる割合か?

と聞かれたら、そうとは限らないかもしれません。

投資総額が増えてくると、同じ「3割」でも、心にのしかかる重みはまったく違ってくるからです。

たとえば、毎月の積立を最大額の10万円で続けた場合を考えてみましょう。

初年度なら、年間で120万円のうちの3割、つまり36万円がS&P500に投資されます。

この額なら、もし大きな暴落があって投資金額の大半を失ったとしても

まあ、少し頑張れば取り戻せるかな

と思える金額かもしれません。

ところが、5年後には投資総額が600万円に達し、その3割はなんと180万円

この数字を見たとき、値動きによっては

うわっ…怖い
狼狽(ろうばい)しそう

と感じるかもしれません。

長期投資で一番やってはいけないのは、慌てて「損切り」や「損を確定」してしまうこと。

定期的にチェックをするイメージだからこそ、一度決めた投資先や比率に安心しすぎず、定期的に見直すことがとても大切だと思うんです。

そのときそのときの自分の心の声に耳を澄ませて、無理なく続けられるバランスを探っていくこと。

これこそが、長く投資を続けていくための秘訣だと私は考えています。

投資は、単なる数字やデータの積み重ねではなく「自分の心とどう向き合うか」という、とてもパーソナルな挑戦でもありますね。

投資リスクってどれくらい?数字を用いて具体的にイメージしよう

投資の「リスク」というと、

危ない!!!
損しそう!

と感じる方も多いと思いますし、ワタシの認識もそうでした。

でも投資で言うリスクって、簡単に言えば

👉 値段がどれくらい上下しそうか(ドキドキするブレ幅)

のことなんです。

「投資=ギャンブル」ではなく、どれくらいブレるものかを知って、心の準備をしておくことが大切なんですね。

オルカンとS&P500の値動きの目安

リスクのイメージここで本題!

比較的安心と言われているオルカンとS&P500について、リスクがどのくらいあるのか知っていますか?

過去30年のデータをもとに、オルカンとS&P500の値動きの幅(リスクの目安)を確認しておきましょう。

商品 値動きの幅(リスクの目安)
オルカン(MSCI ACWI連動) 年間約13~15%くらい
S&P500 年間約16~18%くらい

実際に100万円投資した時の具体的な値動きは?

じゃあ、100万円を投資したとき、どんな値動きをする可能性があるのか、具体的な数字を見てみましょう。

オルカンの場合(リスク約15%で計算)

👉 100万円 × 15% = 15万円くらいの上下動
🟠 1年後は85万円~115万円の間に収まる可能性が高い

S&P500の場合(リスク約18%で計算)

👉 100万円 × 18% = 18万円くらいの上下動
🟠 1年後は82万円~118万円くらいになる可能性が高い

これはリスク(値動きのブレ幅)のイメージです。
実際にはこの値動きに「平均年利(リターン)」が上乗せされます。
たとえばオルカンなら年平均リターンは約6〜7%、S&P500なら約7〜8%が期待されるので、長期では「上下動しながらも右肩上がりになる」可能性が高いです。

注意すべきポイント!

この「85万円~115万円」や「82万円~118万円」は、ざっくり その年の値動きの平均的なイメージ です。

ただし現実はいつも平均的な幅で収まるとは限りません。

リーマンショックなどのように、1年で資産が半分近く(50%以上)下がったこともあります。

それを踏まえてチェック👇

この「最大で半分くらいになることもある」というリスクを知ったうえで、

✅ オルカンのように世界中に分散された商品でリスクを抑える
✅ 投資と貯金の割合を無理のない範囲に調整する
✅ 「暴落が来ても売らないぞ!」と心の準備をしておく

これが長く投資を続けて資産形成をしていくコツだと、私は思っています。

統計学の「標準偏差」という考え方

学問のイメージ実は「15%」「18%」という値動きの幅の目安は、統計学的な専門用語で「標準偏差」と呼ばれます。

これ、統計データを参考にする時にはとても重要な考え方。

オルカンやS&P500の値動きの幅は、統計的な分析によって「15%」や「18%」といった目安の数値が導き出されていますが、これはあくまでも「目安」であることを忘れてはいけません。

どのくらいの確率でその範囲に収まるのかということも、念頭に置いておく必要があります。

この標準偏差という考え方では

この目安のブレ幅の範囲内に収まる可能性
👉 統計学的に約68%

と言われています(正規分布というルールに基づくものです)。

ちなみに…株価が15%以上も下がったら世の中の投資民の阿鼻叫喚が始まると思います。

そんな阿鼻叫喚を聞く機会が3年に1回程度あるかも…そんなことも、この標準偏差で想定できます。

要するに、「思った以上に乱高下する年が多い」と思っておけばOKです。

気になる「手数料」

投資信託を選ぶとき、多くの人が「信託報酬」に注目しますよね。

でも、オルカンやS&P500に投資する際、実際にかかるコストはそれだけではありません。

投資信託には「信託報酬」+「隠れコスト」がある!

✅ 信託報酬とは?

運用会社・信託銀行などに払う管理手数料で、毎年必ずかかる固定コストです。

✅ 隠れコストとは?

ファンドの運用過程で発生する、信託報酬以外の費用です。たとえば:

・売買委託手数料(株を売買するときの手数料)
・有価証券取引税(特定国で発生)
・保管費用、監査費用、その他運用経費

これらは「隠れコスト」とも呼ばれ、運用報告書で実質コストとしてまとめて公表されます。

🌍 オルカン vs 🇺🇸 S&P500 の実質コスト比較(2024年4月時点)

ファンド名 信託報酬 実質コスト 隠れコスト(目安)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 0.05775% 0.131% 約0.073%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372% 0.104% 約0.010%
・オルカン:信託報酬は安いけれど、新興国を含む全世界に分散投資するため、隠れコストがやや高め。
・S&P500:信託報酬はオルカンより高いものの、米国株だけで運用コストが低いため、実質コストが安くなりやすい。

長期投資なら、もちろん「信託報酬」を基本に選ぼう

長期で積立する場合、

👉 売買が少ない=隠れコストの影響は小さい
👉 信託報酬が低いファンドなら安心してコストを抑えられる

こんな特徴があるから、あまり隠れコストを考慮せずに

信託報酬 0.1%以下のファンド
=つまりeMAXIS Slim 全世界株式やeMAXIS Slim 米国株式など

を選びましょう!

🏦 新NISAとの相性

協力して相乗効果が生まれるイメージどちらも新NISA(成長投資枠)で非課税の恩恵を最大限活用できます。

👉 非課税×長期積立の威力はどちらを選んでも強力
👉 むしろ「投資を続けられるか」が最大の成功ポイントです。

まとめ

色々な視点から考えてみても、ワタシのような初心者には世の中の流れに乗ってガチホ(長期保有)が正解。

✅ 世間の意見に惑わされる心配があるなら一旦オルカン。
✅ 少しでもリターンを狙うならS&P500。

投資金額の比率を調整しながら、自分に合うガチホし続けられる形を見つけていきましょう!

最後に

投資は「数字」だけでなく、

自分の心の余裕とどう付き合うかが成功のポイント

大きな値動きにも耐えられるように、「最大で資産が半分になるかもしれない」という覚悟と長期で続ける強い気持ちを持つことが重要です。

📌 参考リンク

金融庁|新NISA特設サイト
MSCI|オール・カントリー・ワールド指数(ACWI)公式概要ページ

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